Kimi K3.1 Proとは?できること・使える場所・APIの使い方と重みの公開予定(11月4日まで)

Kimi K3.1 Proとは。できることと使える場所。Moonshot AIが2026年10月24日に発表した。100万トークンを読め、画像や動画も読める。コーディングなどに強くなり、3Dモデルづくり、金融の調べものと分析にも強い。発表の日からKimi.ai、Kimi Work、Kimi Code、Kimi APIで使える。APIのモデル名はkimi-k3.1-proとkimi-k3.1-pro-highspeed。重みは11月4日までに公開予定で、手元で動かせるのは公開されてから

Moonshot AIが、新しいAIモデル「Kimi K3.1 Pro」を出しました。2026年10月24日2時15分(日本時間)に公式のXで発表され、発表の日から、Kimi.ai、Kimi Work、Kimi Code、Kimi APIで使えるようになりました。速さを上げた「Kimi K3.1 Pro Highspeed」も同時に出ています。モデルの重み(オープンウェイト)は、11月4日までに公開される予定です。

ClaudeやGPTの代わりにAPIで使えるモデルを探している人は、まずKimi API Platformで1ドルをチャージし、モデル名 kimi-k3.1-pro で試せます。

目次

結論:Kimi K3.1 Proでできることと使える場所

  • Moonshot AIが「3T級」とするモデルで、公式のXでは総パラメーター数2.8兆、1回に動くのは1040億(MoE)としています
  • 一度に読める長さ(コンテキスト)は100万トークンで、画像や動画も読めます
  • コーディング、3Dモデルづくり、金融の調べものと分析に強くなったとしています
  • APIのモデル名は kimi-k3.1-pro と kimi-k3.1-pro-highspeed です。Highspeedは、K3.1 Proの2〜3倍の速さです
  • 重みは11月4日までに公開される予定で、まだ手元では動かせません
  • 2026年10月24日10時24分(日本時間)時点の公式の内容です。

Kimi K3.1 Proとは

Kimi K3.1 Proは、新しいK3.1シリーズの最初のモデルです。Moonshot AIは、前のモデルのKimi K3に、ずっと多くの計算を使って事後学習を重ねたモデルだとしています。

公式のモデルの一覧では、Kimi K3を「2.8兆パラメーターの3T級モデル」とし、K3.1 Proを「Kimiでいちばん力のある3T級モデル」としています。どちらも、画像を読む力を持ち、100万トークンを読めるモデルです。

項目 内容
大きさ 総パラメーター数2.8兆、1回に動くのは1040億(MoE)。公式のXの発表による
読める長さ 100万トークン(APIの料金のページでは1,048,576トークン)
読めるもの 文章のほか、画像と動画
考える深さ いつも考えてから答える。深さは low・high・max から選べ、ふだんは max
Highspeed K3.1 Proの2〜3倍の速さで答える

得意なこと

コーディング

Moonshot AIは、手元のコードの小さな直しから、プロジェクトまるごとの作成までこなせるとしています。Unity、Unreal Engine、Godotといったゲームエンジンでの開発や、Three.jsを使ったWebページづくりも挙げています。

コーディングの力を測るテストでは、次の点数を出しています。

テスト 点数と、測ったこと
Terminal-Bench 4.0 65.7%。コーディングをするAIエージェントが、限られた環境のターミナルで実際の作業をこなせるかを、作業ごとのテストで測る。Claude Codeの仕組みの上で測った
Kimi Code Bench 3.0 Long-horizon 61.2%(K3は55.95%)。Moonshot AIの社内のテストで、何段階もの作業の進め方や道具の使い方、問題を最初から最後まで解けるかを測る

Terminal-Bench 4.0では、GPT-6 Astraが58.2%、Claude Opus 5.5が66.4%だったとしています。ほかのモデルの点数は、それぞれの発表か、Terminal-Bench 4.0の公式のランキングの高いほうを使ったと注に書かれています。

3Dモデルづくり

文章での指示、手描きのスケッチ、参考の画像から、形や大きさの割合をつかんで、使える3Dモデルを作れるとしています。BlenderやCADのソフトを動かすスクリプトを書いて実行し、部品や形、素材を直すこともできるとしています。

いくつかの方向から見た画像をもとに、CADのコードで3Dの形を作り直すテスト「BenchCAD」では、道具を使って92.7%だったとしています。Claude Opus 5.5は96.2%、GPT-6 Astraは95.9%だったとしています。Opus 5.5の点数はAnthropicのシステムカードから、GPT-6 Astraの点数はOpenAIの発表から取ったと、注に書かれています。

金融の調べものと分析

本物の財務の資料から数字を探して照らし合わせ、何段階もの計算をするテスト「OfficeQA Pro v2」で、64.4を出したとしています。Moonshot AIの社内のテストでは、次のようにK3を上回ったとしています。

  • 財務モデルづくり(数式のつながり、財務の筋道、できあがった表の質):K3より7.2ポイント高い
  • 金融の調べもの(根拠と期日の条件のもとで、確かめられる調べものを作れるか):K3より11.6ポイント高い
  • 会社の運営(シミュレーションの会社での、長い期間の経営判断):K3の約4.2倍

サイバーセキュリティへの対策

Moonshot AIは、重みを公開するKimi K3.1 Proについて、学習のデータからサイバー攻撃に関わるデータを見つけて取り除いたとしています。一般的なコーディングの作業は残しています。

社内のテスト「xdev-bench-hard」は、Linuxカーネル、Node.jsなどで最近見つかった脆弱性をもとに、攻撃のコードを作れるかを測ります。データを取り除かなかった場合は3回までの挑戦で90.5%を解き、取り除いたK3.1 Proは81.0%だったとしています。Moonshot AIは、K3.1 Proの攻撃の力は、少なくとも3か月前から公開されている最先端の非公開モデルよりも低いとしています。

使える場所と使い方

場所 使い方
Kimi.ai・Kimiのアプリ kimi.aiか、最新のKimiのアプリ(iOS・Android・HarmonyOS)で使う
Kimi Work デスクトップのアプリのバージョン3.1.0以降(WindowsとApple siliconのMac)で使う
Kimi Code /model コマンドでKimi K3.1 Proを選ぶ
Kimi API Kimi API Platformで、モデル名に kimi-k3.1-pro などを指定して呼び出す
Kimi Enterprise はじめは使えない設定。組織の管理者が使えるように切り替える

Kimi Codeで使うとき

Kimi Codeは、Kimiの会員の特典に含まれる開発者向けのサービスです。Kimi CodeのDocsでは、会員のプランごとに使えるモデルが違います。

  • k3.1-pro:Moderato/Plus以上の会員が使える。100万トークンまで使えるのはAllegretto/Pro以上
  • k3.1-pro-highspeed:Allegretto/Pro以上の会員が使える。K3.1 Proの約2〜3倍の速さで、会員の使える量の減り方は約2倍

Kimi CodeのAPIは、OpenAIとAnthropicのどちらの形式にも対応していて、Claude Codeなどほかの道具からも呼び出せるとしています。

Kimi APIで使うとき

Kimi API PlatformでKimi K3.1 Proを使うには、1ドル以上のチャージが必要です。チャージした合計の額で、一度に送れる数などの上限が決まります。公式のクイックスタートでは、Python 3.9以降とOpenAIのSDKを使います。

python3 -m pip install --upgrade 'openai>=1.0'

APIキーを環境変数 MOONSHOT_API_KEY に入れておき、cURLで呼び出す例です。

curl https://api.moonshot.ai/v1/chat/completions \
  --header "Authorization: Bearer $MOONSHOT_API_KEY" \
  --header "Content-Type: application/json" \
  --data '{
    "model": "kimi-k3.1-pro",
    "messages": [{"role": "user", "content": "Introduce Kimi K3.1 Pro in one sentence."}]
  }'

Pythonでは、次のように呼び出します。

import os
from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key=os.environ["MOONSHOT_API_KEY"],
    base_url="https://api.moonshot.ai/v1",
)

completion = client.chat.completions.create(
    model="kimi-k3.1-pro",
    messages=[{"role": "user", "content": "Introduce Kimi K3.1 Pro in one sentence."}],
)
print(completion.choices[0].message.content)

APIのデータを残さない設定(Zero Data Retention)も、APIの利用者が使えるとしています。

APIで気をつけること

  • いつも考えてから答え、考えるのを止めることはできません。時間がかかるときは、reasoning_effort を low にします
  • temperature(1.0)や top_p(0.95)などは決まった値で、リクエストに入れないようにとされています
  • 出力の上限(max_completion_tokens)は、ふだんは131,072トークンで、1,048,576トークンまで上げられます
  • 画像は公開されたURLでは渡せません。base64か、アップロードしたファイルのIDで渡します
  • 会話を続けるときや道具を呼び出すときは、APIが返したアシスタントのメッセージを、そのまま次のリクエストに入れます
  • Web検索の道具は更新中で、当面は本番の仕組みで使うことは勧められていません
  • 料金は、読める長さによって変わらない従量課金です。キャッシュへの書き込み、入力、出力に料金がかかります

Kimi APIのK2シリーズは、2026年10月31日から、新しく登録した人は使えなくなります。それまでに登録した人は続けて使えますが、12月末までにすべて終わる予定です。K2シリーズを使っている場合は、K3.1 Proなどへの切り替えを公式が勧めています。

重み(オープンウェイト)の公開はいつ?

Moonshot AIは、Kimi K3.1 Proのすべての重みを2026年11月4日までに公開するとしています。2026年10月24日10時24分(日本時間)時点では、Moonshot AIのHugging Faceのページに、Kimi K3.1 Proの重みはまだありません。手元のパソコンやサーバーで動かせるのは、重みが公開されてからです。

ほかのAPIで使えるモデルと比べたいときは、次の記事もあります。

よくある質問

Kimi K3.1 ProとHighspeedの違いは?

Moonshot AIは、Highspeedは同じ力のまま、2〜3倍の速さで答えるとしています。APIでは、モデル名を kimi-k3.1-pro-highspeed にします。Kimi Codeでは、Allegretto/Pro以上の会員が使えます。

APIやKimi Codeは無料で使える?

Kimi APIで使うには、1ドル以上のチャージが必要です。Kimi Codeで使うには、Kimiの会員になる必要があります。

手元で動かせる?

2026年10月24日10時24分(日本時間)時点では、まだ動かせません。重みは11月4日までに公開される予定です。

公式の発表と資料

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この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

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