中国の美団(Meituan)が、新しいAIモデル「LongCat-2.5」を公開しました。長い手順のかかる作業をAIに任せる「エージェント」向けのモデルで、文章に加えて画像も読めます。longcat.aiで試せ、開発者向けのAPIも同じ日に始まりました。
2026年11月3日8時56分(日本時間)時点で、美団が11月2日に出した発表と、LongCatの技術ブログ(11月1日付)をもとにしています。
目次
結論:LongCat-2.5の要点
| 項目 |
内容 |
| 作った会社 |
美団(Meituan)のLongCatチーム |
| 向いている作業 |
長い手順のかかるエージェントの作業、プログラムづくり(画面や図を見て作る作業も含む) |
| 大きさ |
総パラメータ1.6兆、1トークンあたり働くのは約480億(48B) |
| 画像 |
文章と同じ仕組みで画像を読める |
| 成績(美団の発表) |
多くのベンチマークで、Claude Opus 4.8とClaude Opus 5の間。一部はClaude Opus 5を上回る |
| 使い方 |
longcat.aiで試せる。開発者はAPIで使える |
何ができるか:エージェントの作業と、画像を見てのプログラムづくり
LongCat-2.5は、6月に出たLongCat-2.0をもとに、画像を読む力と、エージェントとしてプログラムを作る力を強めたモデルです。技術ブログによると、大きなソースコードの開発や、プロジェクト全体をはじめから作る作業に向けて訓練されています。
画像は、文章と同じように細かい単位(トークン)に置きかえて読みます。そのため、画面の見た目をもとに動くWebページを作ったり、3Dの展示ページを作ったりする作業もこなせる、と美団は説明しています。
美団の発表では、店の売上や利益を分析して、どこにお金や人を回すかを提案する作業の例も紹介されています。美団は、LongCatのモデルを使った、飲食店などの経営を手伝う「妙手」というサービスも出しています。
大きさ:1.6兆パラメータで、働くのは約480億
LongCat-2.5は、たくさんの専門の部品のうち、必要なものだけを動かす仕組み(MoE)のモデルです。総パラメータは1.6兆ですが、1トークンを処理するときに働くのは約480億です。
訓練はすべて中国製の計算機で行われました。訓練では、最長100万トークンの長い文章を使っています。
成績:美団の発表ではClaude Opus 4.8と5の間
美団によると、多くのベンチマークでLongCat-2.5の成績はClaude Opus 4.8とClaude Opus 5の間で、一部ではClaude Opus 5を上回りました。技術ブログに載っている、美団が出した成績の一部は下の表のとおりです。
| ベンチマーク |
LongCat-2.5 |
LongCat-2.0 |
Claude Opus 5 |
| Terminal Bench v2.1 |
88.4 |
70.8 |
89.1 |
| DeepSWE v1.1 |
64.6 |
9.7 |
68.8 |
| BrowseComp |
91.9 |
79.9 |
90.8 |
| MCP Atlas |
83.1 |
61.8 |
85.8 |
| Vision2Web |
78.6 |
なし |
80.2 |
数字はすべて美団が出したものです。ほかのモデルの数字は、美団が公開資料から引いたものと、美団が自分で測ったものがまざっています。
速さ:4ビットで動かして、応答までの時間を短く
LongCat-2.5は、計算に使う数字を4ビットにまで小さくして動かしています(W4A4)。美団によると、8ビットで動かすときと比べて、処理できる量が約4割ふえ、最初の文字が出るまでの時間は約16%、その後の1トークンごとの時間は約20%短くなりました。小さくしても、試した作業では元のモデルと同じくらいの成績だったとしています。
どこで試せるか
LongCat-2.5は、LongCatの公式サイト(longcat.ai)で試せます。開発者は、同時に始まったAPIからモデルを使えます。
出典
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