OpenAIが、新しいAIモデル「GPT-6.1 Terra」を出しました。画面を見てパソコンを操作する力と、画像を読み取る力、文章を書く力を上げたモデルです。ChatGPTでは、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプランで、ChatGPT WorkとCodexから順番に使えるようになります。ふだんのチャット(Chat)の画面には出てきません。
APIでは、モデル名 gpt-6.1-terra で使えます。料金は入力100万トークンあたり1ドル、出力100万トークンあたり5ドルで、OpenAIはGPT-5.6 TerraやGPT-6.1 Solより50%安いとしています。
2026年10月27日7時57分(日本時間)時点のOpenAIの発表と公式ドキュメントの内容です。
目次
結論:GPT-6.1 Terraで変わること
- ChatGPTのPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduなら、ChatGPT WorkかCodexで使えます。無料プランとGoは対象に入っていません
- 通常のチャットでは使えません。モデルの一覧に出てこないときは、ChatGPT WorkかCodexを開きます
- Enterpriseでは、使えるかどうかがワークスペースと管理者の設定によって変わります
- 同じ使用量の枠で、GPT-6.1 Solより多くの作業ができます。Plusの5時間あたりの目安は、Terraが35〜285回、GPT-6.1 Solが15〜160回です
- APIの料金は入力100万トークンあたり1ドル、出力5ドルです。BatchとFlexはさらに50%安くなります
- 難しいコーディングでは、OpenAIはGPT-6.1 SolとGPT-6 Astraのほうが向いているとしています
GPT-6.1 Terraとは
GPT-6.1 Terraは、Terraシリーズの新しいモデルです。OpenAIは、速さ・性能・料金のバランスを見直したモデルで、GPT-5.6 Terraから性能が大きく上がったとしています。
得意なこととして挙げているのは、画像を細かく読み取ること、画面を見てパソコンを正確に操作すること(コンピューター操作)、わかりやすく自然な文章を書くことです。例として、提案書の下書き、図面の読み取り、フォームへの入力、動画の編集、届いた請求書を読んで会計ソフトに入力する作業が挙がっています。
| 項目 |
内容 |
| モデル名 |
gpt-6.1-terra |
| 読めるもの |
文章と画像(音声と動画は不可) |
| 出せるもの |
文章 |
| 読める長さ |
1,050,000トークン(入力は最大922,000トークン) |
| 一度に出せる長さ |
最大128,000トークン |
| 学習データの時点 |
2026年6月1日まで |
| 考える深さ |
none・low・medium(初期設定)・high・xhigh・maxの6段階 |
ChatGPTで使えるプラン
OpenAIのヘルプセンターのリリースノート(2026年10月26日)と料金のページでは、GPT-6.1 TerraはPlus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexで使えるとしています。アカウントには順番に届きます。OpenAIの発表のページにはBusinessが書かれていませんが、ヘルプセンターではBusinessも対象です。ChatGPT WorkかCodexを使えることも条件です。
| プラン |
使える? |
| 無料・Go |
対象外 |
| Plus・Pro |
ChatGPT WorkとCodexで使える |
| Business |
ChatGPT WorkとCodexで使える |
| Enterprise・Edu |
ChatGPT WorkとCodexで使える(Enterpriseはワークスペースと管理者の設定しだい) |
プランごとの料金の違いは、ChatGPTの料金プランを比較:無料・Go・Plus・Pro(100/200/500ドル)の違いと選び方にあります。
使用量の枠はどれくらい長持ちする?
ChatGPT WorkとCodexは、同じ使用量の枠を分け合います。OpenAIは、GPT-6.1 Terraなら同じ枠でGPT-5.6 Terraより多くの作業ができ、GPT-6.1 SolやGPT-6 Astraよりかなり多くの作業ができるとしています。全体の枠そのものは変わっていません。
次の表は、PlusとBusiness(Standard)で、手元のパソコン(ローカル)からメッセージを送る場合の、5時間あたりの目安です。クラウドで動かす作業は、これより多く枠を使うことがあります。決まった上限ではなく、作業の大きさで変わります。Proは今のところ5時間ごとの上限がありません。
| モデル |
5時間あたりの目安 |
| GPT-6 Astra |
5〜45回 |
| GPT-6.1 Sol |
15〜160回 |
| GPT-6.1 Terra |
35〜285回 |
| GPT-6 Luna |
350〜3,000回 |
クレジットで払うプランでは、GPT-6.1 Terraは入力100万トークンあたり25クレジット、キャッシュされた入力1.25クレジット、出力125クレジットです。GPT-6.1 Sol(入力50、出力250クレジット)の半分です。
APIの料金
APIの通常の料金は次のとおりです。ChatGPTのプランの料金とは別に払います。
| 項目 |
100万トークンあたり |
| 入力 |
1ドル |
| キャッシュされた入力 |
0.05ドル |
| キャッシュへの書き込み(30分保持) |
1.25ドル(12時間保持は2.50ドル) |
| 出力 |
5ドル |
- 1回の入力が272,000トークンを超えると、そのリクエスト全体で入力とキャッシュが2倍、出力が1.5倍になります
- BatchとFlexは通常より50%安くなります
- Fast modeは通常の2倍です
- 地域を指定して処理する場合は、使える地域で10%上乗せになります
APIでの呼び出し方
Responses APIで、モデル名を gpt-6.1-terra にします。Chat CompletionsとBatchでも使えますが、ツールを呼び出すにはResponses APIが必要です。
curl https://api.openai.com/v1/responses \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer $OPENAI_API_KEY" \
-d '{
"model": "gpt-6.1-terra",
"input": "請求書を受け取ったときに確かめる項目を3つ挙げてください"
}'
Responses APIでは、コンピューター操作(computer_use)、Web検索、ファイル検索、コードの実行、MCPなどのツールを使えます。ファインチューニングとRealtime APIには対応していません。Responses APIの使い分けは、OpenAIのDecisions APIとは?料金(出力は無料)と3つの答えの型、Responses APIとの使い分けにもあります。
公式が出している数字
OpenAIが発表したテストの結果です。
| テスト |
結果 |
| Agents’ Last Exam(仕事の作業をパソコンでこなすテスト、考える深さmedium) |
GPT-5.6 Terraより15ポイント高く、費用は約3分の1。GPT-6 Astraとほぼ同じ |
| Terminal-Bench 4.0(コマンドラインでのコーディング、考える深さmax) |
50.3%(GPT-5.6 Terraは21.5%) |
| 間違いを誘う質問での誤りの割合(OpenAIの社内テスト) |
考える深さlowでGPT-5.6 Terraの53.6%から16.7%に、maxでは4.3% |
作業を終えるまでの速さは、GPT-6 AstraやGPT-6.1 Solの3倍以上としています。
Amazon Bedrockでも使える
AWSは10月26日付けのお知らせで、Amazon BedrockでGPT-6.1 Terraの一般提供を始めたとしています。Amazon BedrockのAPIから直接呼び出すほか、ChatGPT WorkとCodexでAmazon Bedrock上のモデルを使うようにも設定できます。使える地域と料金は、Amazon Bedrockのドキュメントで確認してください。
OpenAIのほかのモデルをクラウドで使う話は、OpenAIのモデルがGoogle Cloudに(プライベートプレビュー)|GPT-6 Astra・GPT-6.1 Sol・GPT-6 Lunaを使える企業と申し込み方にあります。
よくある質問
ChatGPTのモデルの一覧にGPT-6.1 Terraが出てこない
GPT-6.1 Terraは、ふだんのチャット(Chat)では使えません。ChatGPT WorkかCodexを開いて、モデルの一覧から選びます。WorkやCodexでも出てこないときは、まだアカウントに届いていないことがあります。Codex CLIは0.159.0以降が必要です。Enterpriseでは、管理者の設定で使えない場合もあります。
無料プランで使える?
使えません。対象はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduです。APIなら、プランとは別に使った分を払って使えます。
GPT-6.1 SolとGPT-6.1 Terraのどちらを使えばいい?
OpenAIは、GPT-6.1 Terraを、文章づくりやパソコン操作のようなふだんの仕事と、数の多い作業を安く回す使い方に向くモデルとしています。とても難しいコーディングでは、GPT-6.1 SolとGPT-6 Astraのほうが向いているとしています。
公式の発表と資料
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