Appleの脅威の通知が届いたら 本物かの確かめ方と、ロックダウンモード・相談先

Appleの脅威の通知が届いたときの、本物かの確かめ方と対処法。

Appleが、個人を狙った「金銭目当てのスパイウェア」の標的になったおそれがある人に、新しく脅威の通知を送ったと、米国のニュースサイトCyberScoopとThe Recordが報じました。通知が届いたら、通知のリンクは開かずに、account.apple.comに自分でサインインして本物かを確かめ、ロックダウンモードをオンにして、専門家の支援を求めます。

2026年11月3日8時56分(日本時間)時点で、Appleサポートの「Appleの脅威の通知と金銭目当てのスパイウェアへの対策について」と、CyberScoop・The Recordの報道をもとにしています。

目次

結論:Appleの脅威の通知の要点

項目 内容
何の通知か 個人を狙った金銭目当てのスパイウェア攻撃の標的になっていると考えられる人への警告
今回の通知 研究者が公開した通知の文面によると、今回の1回分は99か国の利用者に送られた(2021年からの合計は、Appleサポートによると150か国超)
届き方 iPhoneのロック画面と「設定」、Apple Accountのメールアドレスへのメール、account.apple.comの上部のバナー
本物の確かめ方 account.apple.comに自分でサインインし、ページの上部に通知が出ているかを見る
Appleが求めないこと リンクのクリック、ファイルを開く、アプリやプロファイルのインストール、パスワードや確認コードを伝えること
届いたらやること ロックダウンモードをオンにする。Access NowのDigital Security Helpline(24時間)に支援を求める
届いていない人 ほとんどの人は標的にならない。ソフトウェアを最新にするなど、ふだんの対策を続ける

Appleの脅威の通知とは

Appleの脅威の通知は、その人の立場や活動のために、個人を狙った金銭目当てのスパイウェア攻撃の標的になっていると考えられる人に、そのことを知らせて助けるためのものです。

Appleによると、こうした攻撃は膨大な費用をかけて、ごく少ない人を狙うもので、ジャーナリストや活動家、政治家、外交官が狙われることが多いとしています。ほとんどの人は、こうした攻撃の標的にはなりません。

Appleは2021年から、攻撃を見つけるたびに1年に数回通知を送っていて、これまでに合計150か国を超える国の利用者に通知しています。研究者が公開した通知の文面によると、今回の通知は99か国の利用者に送られました(The Record、2026年11月2日。CyberScoop、10月30日)。99か国は今回の1回分の数で、2021年からの合計150か国超は、Appleサポートに載っている数字です。Appleは、攻撃や通知を、特定の攻撃者や地域と結び付けていません。通知を送った理由になった情報も明かしていません。

通知の届き方と、本物かの確かめ方

Appleは、標的になった人に、次の方法で知らせます。

  • iPhoneのロック画面と「設定」に、Appleの脅威の通知の警告が出る
  • Apple Accountに登録しているメールアドレスに、Appleからメールが届く
  • account.apple.comでApple Accountにサインインすると、ページの上部に通知のバナーが出る

Appleの脅威の通知が、次のことを求めることはありません。

  • リンクをクリックする
  • ファイルを開く
  • アプリやプロファイルをインストールする
  • Apple Accountのパスワードや確認コードを、メールや電話で伝える

本物か確かめるには、メールのリンクからではなく、自分でaccount.apple.comを開いてサインインします。Appleが通知を送っていれば、サインインしたあと、ページの上部にわかりやすく出ます。上部に何も出ず、リンクやインストールを求めるメールだった場合は、偽物を疑います。

通知が届いたらやること

Appleは、通知を信頼性の高い警告として、きわめて深刻に受け止めるよう求めています。届いたら、次の3つをします。

  1. 通知の中の、アカウントやデバイスを守るための手順を読む
  2. ロックダウンモードをオンにする
  3. Access NowのDigital Security Helplineに、Webサイトから連絡して支援を求める(24時間、年中無休)

Appleは、Access NowのDigital Security Helplineのような専門家の支援を受けることを強く勧めています。Apple以外の団体は、Appleが通知を送った理由を知りませんが、狙われた人に合わせたセキュリティの助言をしてくれます。

通知が届いていない人がすること

Appleは、ほとんどの人は金銭目当てのスパイウェアの標的にならないとしたうえで、すべての人に次の対策を勧めています。

  • デバイスのソフトウェアを最新にする
  • デバイスをパスコード、Touch ID、Face IDで守る
  • Apple Accountで2ファクタ認証と強いパスワードを使う
  • 「盗難デバイスの保護」をオンにする
  • アプリはApp Storeから入れる
  • ネットでは、使い回さない強いパスワードを使い、使えるならパスキーを使う
  • 知らない人から届いたリンクや添付ファイルを開かない

通知が届いていなくても、自分が狙われていると考える理由がある場合は、ロックダウンモードをオンにすると、デバイスをさらに守れます。

パソコン側の守りも見直すなら、2年目からの更新料や守れる台数の違いをセキュリティソフトの比較(ノートン・ESET・ZERO・ウイルスバスター)で確かめられます。

よくある質問

通知が届いたら、iPhoneはもう乗っ取られていますか?

通知は、標的になっていると考えられることを知らせるものです。Appleは、通知を送った理由になった情報は明かしていません。ロックダウンモードをオンにして、専門家の支援を求めます。

「Appleの脅威の通知」を名乗るメールが届きました

メールのリンクは開かず、自分でaccount.apple.comにサインインします。ページの上部に通知が出ていなければ、偽物を疑います。

どの国の人に届いたのかは公表されていますか?

Appleは、通知を特定の攻撃者や地域と結び付けていません。研究者が公開した通知の文面によると、今回は99か国の利用者に送られています。これは今回の1回分の数で、Appleサポートにある2021年からの合計150か国超とは別です。

ロックダウンモードはふだんから使うべきですか?

Appleは、通知が届いた人や、狙われていると考える理由がある人に勧めています。ほとんどの人は、ソフトウェアを最新にするなどのふだんの対策で足ります。

出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

コメント

コメントする

目次