Synology NASがランサムウェアに狙われている 対象のDSMと直ったバージョン、自動更新の設定

Synology NASを狙うランサムウェアへの対策と、更新すべきDSMの案内。

古いDSMで動いているSynologyのNASを狙い、データを暗号化して身代金を求めるランサムウェアの攻撃が起きています。Synologyは、DSMをすぐに更新するよう呼びかけました。使われているのは2024年12月までに直った脆弱性で、DSM 7.2.2-72806-1などの直ったバージョンより古いNASが狙われます。

2026年11月3日8時56分(日本時間)時点で、Synologyが10月29日に出したお知らせと、セキュリティ情報「Synology-SA-24:20」、DSMのユーザーガイドをもとにしています。

目次

結論:Synology NASを狙うランサムウェア攻撃の要点

項目 内容
起きていること 古いDSMのNASを狙い、データを暗号化して身代金を求める攻撃
使われる脆弱性 2024年12月に直した脆弱性(Synology-SA-24:20)
Synologyの呼びかけ 対象のバージョンを使っている人は、すぐにDSMを更新する。自動更新を有効にする
直ったバージョン DSM 7.2.2は7.2.2-72806-1以降など。詳しくは下の表
更新以外の回避策 なし(Synology-SA-24:20)

何が起きているか

Synologyは2026年10月29日、2024年12月に直した脆弱性を使って、古いバージョンのDSMで動いている機器を狙う攻撃者を見つけたと発表しました。攻撃は、データを暗号化して身代金を求めるものです。

Synologyは、対象のバージョンを使っているすべての人に、すぐにDSMを更新するよう強く求めています。あわせて、DSMをいつも最新にしておくため、自動更新を有効にするよう勧めています。

対象のDSMと、直ったバージョン

お知らせが示すセキュリティ情報「Synology-SA-24:20」では、DSMの脆弱性が3つ直っています。いちばん重いものは、外から任意のコードを実行できるもので、深刻度は「Critical」です。

使っているDSM 深刻度 このバージョン以降にする
DSM 7.2.2 Critical 7.2.2-72806-1
DSM 7.2.1 Critical 7.2.1-69057-6
DSM 7.2 Critical 7.2-64570-4
DSM 7.1 Critical 7.1.1-42962-7
DSM 6.2 Moderate 6.2.4-25556-8

更新のほかに、被害を防ぐ回避策はないとしています。表のバージョンより古いDSMのままなら、すぐに更新します。BeeStation OS(BSM)も、1.1-65374より前が対象です。

DSMを更新する

DSMのユーザーガイドでは、次の画面から更新を進めます。

  1. DSMにサインインする
  2. 「コントロール パネル」→「更新と復元」→「DSM アップデート」を開く
  3. 出ているアップデートを確かめて、更新する

ダウンロードセンターから更新ファイルを入手して、「DSM を手動でアップデート」で更新することもできます。ユーザーガイドでは、インストールに20〜40分かかることがあり、更新中は電源を切らないよう注意しています。

DSMは、更新したあと前のバージョンに戻せません。Synologyは、更新してもNASのデータには影響しないとしつつ、始める前にデータをバックアップしておくことを強く勧めています。

自動で更新するように設定する

DSMのユーザーガイドでは、自動更新を次の手順で設定します。

  1. 「コントロール パネル」→「更新と復元」→「DSM アップデート」を開く
  2. 「アップデート設定」をクリックする
  3. 「重要なアップデートを自動的にインストール」をオンにする
  4. 必要なら「最新のアップデートを自動的にインストール」もオンにし、「アップデート スケジュール」で確かめる時間を決める

Synologyは、システムをいつも守るために「重要なアップデートを自動的にインストール」を有効にすることを勧めています。自動更新が働くのはマイナーアップデートだけで、メジャーアップデートは自分で更新します。

NASのファイルを開くパソコン側の守りも見直すなら、2年目からの更新料や守れる台数の違いをセキュリティソフトの比較(ノートン・ESET・ZERO・ウイルスバスター)で確かめられます。

よくある質問

DSM 7.3以降を使っていれば大丈夫ですか?

Synology-SA-24:20の対象は、表にあるDSM 7.2.2以前のバージョンです。どのバージョンでも、出ているアップデートを当てて最新にしておくのが、Synologyの勧める守り方です。

家の中だけで使っているNASでも更新は必要ですか?

Synologyは、対象のバージョンを使っているすべての人に、すぐに更新するよう求めています。使い方にかかわらず更新します。

古い機種でDSM 7に上げられません

DSM 6.2は、6.2.4-25556-8以降で直っています。DSM 6.2のままの機種は、6.2.4-25556-8以降になっているかを確かめます。

更新するとデータは消えますか?

Synologyは、DSMを更新してもNASのデータには影響しないとしています。そのうえで、更新の前にバックアップを取ることを強く勧めています。

出典

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この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

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