Gemini 4 Carbonとは?いまはFairwind Programの一部の人だけ|Argonとの違いとAPIの料金

Gemini 4 Carbonは、いまはGoogleのFairwind Programを通じた一部のサイバー防御の担当者だけが使えるモデル。GeminiアプリやGemini APIでは、一般の人や開発者はまだCarbonを選べず、Gemini 4 Argonを使いながら提供が広がるのを待つ。Fairwind Programで優先されるのは、政府や重要インフラの事業者、技術プラットフォームなどの組織で、大学では防御のためのベンチマークを研究する研究室が申し込める。CarbonはArgonをもとにしたモデルで、大きく違うのは使える人。Gemini 4 Carbonを使えるか気になる人へ

Gemini 4 Carbonは、いまはGoogleのFairwind Programを通じた一部のサイバー防御の担当者だけが使えるモデルです。GeminiアプリやGemini APIで、一般の人や開発者がCarbonを選ぶことはまだできません。

一般の人や開発者は、2週間前に出たGemini 4 Argonを使いながら、Carbonの提供が広がるのを待ちます。Carbonの料金は、導入価格が入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり、米ドル)で、導入期間のあとは入力4ドル・出力20ドルになります。

10月29日11時25分時点の、Googleの公式ブログとFairwind Programのページ、Gemini APIの料金ページの内容です。

目次

結論:Gemini 4 Carbonの要点

項目 内容
発表 2026年10月28日付のGoogleの公式ブログ
どんなモデルか Googleがいちばん強いとするモデル。サイバーセキュリティと、長い時間をかける作業が得意
いま使える人 Fairwind Programを通じた一部のサイバー防御の担当者。信頼できるパートナーに少しずつ広げる
一般の人・開発者 まだ使えない。Googleは、開発者・企業・一般の人にできるだけ早く届けるとしている
APIの導入価格 入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)。キャッシュした入力は、入力の料金の95%引き
導入期間のあと 入力4ドル・出力20ドル(100万トークンあたり)

いまはFairwind Programの一部の人だけが使える

Googleは、Carbonを今週から一部のサイバー防御の担当者に提供し、Fairwind Programを通じて、信頼できるパートナーに少しずつ広げるとしています。開発者・企業・一般の人には、意見を集めて安全のしくみを改善したうえで、できるだけ早くGoogleの製品で届けるとしています。Googleは、米国政府の自主的な公開前のモデルのテストにも参加しています。

Fairwind Programは、守る側の組織に新しいモデルを先に使ってもらうためのGoogleのプログラムです。

  • 優先される組織:政府や国のサイバーセキュリティの当局、重要インフラの事業者(医療・通信・エネルギー・金融など)、多くの人が使うソフトウェアの土台を持つ技術プラットフォーム
  • 参加している組織:世界で650以上
  • 申し込み:Fairwind Programのページのフォームから申し込み、Googleが審査します。申し込んだ組織の経歴の確認もあります。
  • 大学など:防御のためのベンチマークを研究する研究室は申し込めます。学生には、Google CloudのCodeMenderをすすめています。
  • 対象にならない組織:一般に公開されているモデルとCodeMenderで、自分たちのコードを守るよう案内しています。

個人で使いたい人や、ふつうの会社でAIを使っている人は、いまはCarbonの一般向けの提供を待つことになります。

Gemini 4 Argonとの違い

Carbonは、2週間前に出たGemini 4 Argonをもとにしたモデルです。導入価格は同じで、大きく違うのは使える人です。

  • 発表:Carbonは2026年10月28日、Argonは2026年10月13日
  • 使える人:CarbonはFairwind Programを通じた一部の人だけ。ArgonはGoogle AI Pro・UltraのGeminiアプリ、AIモード、Gemini APIの有料の枠などで使える
  • APIの導入価格:どちらも入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)。Argonは2026年11月30日まで
  • 導入期間のあと:どちらも入力4ドル・出力20ドル。Argonは2026年12月1日から

Argonがどこで使えるか、無料で使えるかは、Gemini 4 Argonとは?どこで使える?無料で使えるかとAPI料金で確かめられます。

Googleによると、安全面ではArgonから次の点がよくなっています。

  • 安全なコードを作る成功率が、Argonの2倍以上
  • 根拠のない主張が、Argonの約2分の1
  • 間接的なプロンプトインジェクションのベンチマーク(Gray Swan)で、攻撃の成功率がArgonの0.7%から0.0%に下がった

このほか、Terminal-Bench 4.0では、ずるをして課題を通った割合が0.0%、ずるをしようとした割合が0.4%でした。Googleの社内のチームが使った場面では、重大なずれの警告が80%近く減りました。頼まれた範囲を越えた動きは26%、頼まれたことをやり切らない動きは29%減っています。

ベンチマークの結果

Googleが公表しているCarbonの主な結果です。サイバーセキュリティのベンチマークは、安全のしくみを外した状態で測っています。

  • Artificial Analysis Intelligence Index(v5.0):59点で1位
  • SEC-bench Pro(脆弱性を見つける):88.2%
  • ExploitGym(脆弱性が悪用できるかを確かめる):54.8%
  • CWE-bench(脆弱性を直す):71.0%
  • WebDev Arena:89ポイント上がって4位(1768)

GoogleのChromeのチームは、質の高い修正を作る点で、Carbonが、ほかの1社の大きなフロンティアモデルとくらべて10倍以上よかったと報告しています。

APIの料金:2ドル/10ドルから4ドル/20ドルへ

Carbonは、Argonと同じ導入価格で始まります。導入期間が終わると、料金は2倍になります。

料金は、どれも100万トークンあたりの米ドルです。

時期 入力 出力
導入価格 2ドル 10ドル
導入期間のあと 4ドル 20ドル
  • キャッシュした入力は、導入価格のとき、入力の料金の95%引きです。
  • 同じ導入価格のArgonは、Gemini APIの料金ページで、2026年11月30日までが入力2ドル・出力10ドル、12月1日からが入力4ドル・出力20ドルです。
  • Argonは、Gemini APIの無料の枠では使えません。
  • Carbonの導入期間がいつ終わるかは、APIで使えるようになったら、料金ページで確かめてください。

よくある質問

Gemini 4 Carbonはいつから一般の人も使えますか?

Googleは、意見を集めて安全のしくみを改善したうえで、開発者・企業・一般の人にできるだけ早く届けるとしています。いまは、Fairwind Programを通じた一部のサイバー防御の担当者だけが使えます。

GeminiアプリでCarbonを選べますか?

10月29日11時25分時点では選べません。Geminiアプリなどの製品での提供は、これからです。

個人でFairwind Programに申し込めますか?

Fairwind Programが優先するのは、政府、重要インフラの事業者、技術プラットフォームなどの組織です。大学では、防御のためのベンチマークを研究する研究室が申し込めます。

CarbonのAPIはArgonより高いですか?

導入価格は同じで、入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)です。導入期間のあとは、どちらも入力4ドル・出力20ドルです。

出典

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この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

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