偽のSMSや宅配メールの見分け方と、開いてしまったときにやること

宅配のSMSは、リンクを押さない。送り主の番号だけでは見分けられない。公式アプリや公式サイトで荷物を確かめる。開いただけなら、リンクを押さずに削除する。文面をインターネットで検索して、同じ偽のSMSの情報がないか調べる。IDやパスワードを入れたら、すぐにパスワードを変える。カード番号を入れたら、すぐにカード会社に連絡して相談する。Androidでアプリを入れたら、機内モードにしてからアプリを消す。宅配のSMSやメールが届いた人へ

※本記事にはプロモーションが含まれます。

「お荷物をお届けしましたが不在のため持ち帰りました」「住所に不備があります」といったSMSやメールが届いたら、まずは本文のリンクを押さずに、公式アプリや自分で開いた公式サイトで荷物の状況を確かめます。ヤマト運輸は「SMS(ショートメール)によるご連絡は行っておりません」と案内していて、日本郵便も、不審なメール・SMSはリンクを押さずに削除するよう呼びかけています。

開いただけなら、ほとんどの場合は削除するだけで済みます。パスワードやカード番号を入力してしまったときや、アプリをインストールしてしまったときは、このあとの手順ですぐに対処します。

2026年11月4日8時41分(日本時間)時点で、ヤマト運輸・日本郵便の公式ページと、IPA(情報処理推進機構)・国民生活センター・警察庁・フィッシング対策協議会の情報を確かめた内容です。

目次

結論:状況別にやること

いまの状況 やること
届いただけ・開いただけ リンクを押さずに削除する
リンクを押してサイトを見ただけ 何も入力していなければ、基本的に被害はない。Androidでファイルがダウンロードされていたら削除する
IDやパスワードを入れた すぐにパスワードを変える。同じパスワードを使っているほかのサービスも変える
カード番号を入れた すぐにカード会社に連絡して相談する
電話番号と認証コードを入れた 身に覚えのないキャリア決済がないか、携帯電話会社に確かめる
Androidでアプリをインストールした 機内モードにしてからアプリを消す。そのあと初期化やパスワード変更をする

偽のSMS・宅配メールの見分け方

ヤマト運輸はSMSで連絡していない

ヤマト運輸は、よくある質問で「SMS(ショートメール)によるご連絡は行っておりません」と案内しています。ヤマト運輸を名乗るSMSが届いたら、URLを押さずに削除します。

メールについても、次の言葉が書かれていたら迷惑メールなので削除するよう案内しています。ヤマト運輸が公式に送るメールでは使っていない言葉です。

  • お届け先情報が不完全です
  • 配送先住所が間違っています
  • 配達失敗通知
  • 配送中止のお知らせメール

ほかにも、宛名がない、宛名が「メールアドレス+様」になっているメールは迷惑メールの可能性があるとしています。ヤマト運輸の公式メールには、受け取る人の名前が書かれています。

日本郵便が挙げている不審なメール・SMSの特徴

日本郵便は、不審なメール・SMSには不自然な日本語や誤記、「○○時間以内に支払わない場合は配送がキャンセルされる」のように不安をあおる言葉が多いとしています。特徴として挙げているのは、次のようなものです。

  • ゆうパック、郵便物、レターパックなどの配達を装ったメール
  • 再配達手数料や通関料の支払いを求めるメール
  • ZIP形式・PDF形式・DOC形式などのファイルが添付されたメール
  • Web集荷サービスを装ったメール

日本郵便は、Webサイトなどで使うURLに「.net」と「.top」を使っていないとしています。ただし、日本郵便によると、郵便局物販サービスという会社は、荷物を届けたときに不在だった場合にSMSを送ることがあります。迷ったときは、SMSのリンクではなく日本郵便の公式サイトや公式アプリで確かめます。

送り主の番号やアドレスだけでは見分けられない

フィッシング対策協議会は、乗っ取られた一般の人のスマホから偽のSMSが送られることが非常に多いとしています。送り主が携帯電話番号でも、本物とは限りません。

一方で、「0005」で始まる10桁の番号から届くSMSは、携帯電話会社の認証を受けた会社が使う番号なので、なりすましの可能性は低いとしています。「+メッセージ」では、審査を受けた会社のメッセージに「認証済みマーク」が付きます。

メールも同じです。ヤマト運輸は、送り主が「@kuronekoyamato.co.jp」になっている迷惑メールも出ているとしています。

本物か迷ったら、リンクを使わずに確かめる

IPAは、本物かどうか迷ったときは、メールやSMSに書かれたURLや電話番号は使わず、公式サイトや公式アプリで確かめるようすすめています。警察庁も、ふだんからブックマークや公式アプリを使うよう呼びかけています。荷物に心当たりがあるときは、宅配会社の公式サイトや公式アプリで、送り状番号から荷物の状況を調べます。

IPAは、届いたメッセージの文面をインターネットで検索すると、同じ偽のSMSの情報が見つかる場合もあるとしています。

開いてしまった・入力してしまったときにやること

開いただけ・サイトを見ただけのとき

IPAは、偽のメールやSMSを開いただけでは被害は起きないので、削除するだけでよいとしています。リンクを押してサイトを開いてしまっても、情報を入力したりアプリをインストールしたりしていなければ、基本的に被害は起きません。

Androidでは、自分で操作しないかぎりアプリが入ることはありません。ただ、アプリのファイル(APKファイル)がダウンロードフォルダなどに残っていたら、念のため削除します。iPhoneは、何も入力していなければ影響はないとIPAは説明しています。

IDやパスワードを入れてしまったとき

  1. そのサービスの公式アプリやブックマークから開いて、すぐにパスワードを変える
  2. 同じパスワードをほかのサービスでも使っていたら、そちらも変える
  3. 2段階認証などの多要素認証を使えるサービスでは、設定しておく
  4. 身に覚えのないログインや買い物がないか、そのサービスで確かめる

だれかにパスワードを変えられてしまい、ログインできないときは、そのサービスのヘルプページや問い合わせ窓口から相談します。

クレジットカードの番号を入れてしまったとき

IPAは、クレジットカードの番号を入れてしまったら、すぐにカード会社に連絡して相談するよう呼びかけています。

電話番号と認証コードを入れてしまったとき

IPAには、電話番号とキャリア決済の認証コードを入れたところ、身に覚えのない請求が来たという相談が寄せられています。携帯電話の料金といっしょに払う「キャリア決済」が勝手に使われていないか、契約している携帯電話会社に確かめます。

Androidでアプリをインストールしてしまったとき

IPAは、偽のSMSから不正なアプリをインストールしてしまったときの対処を、次の順に案内しています。

  1. スマホを機内モードにして、Wi-Fiもオフにする。勝手にSMSが送られたり、スマホの中の情報が外に送られたりするのを止めるため
  2. 機内モードのまま、そのアプリをアンインストールする。ホーム画面に出ないこともあるので、設定アプリのアプリ一覧から探す
  3. スマホを初期化する。データを戻すときは、アプリをインストールする前のバックアップを使う
  4. 初期化のあと、Googleアカウントやスマホで使っているサービスのパスワードを変える
  5. 身に覚えのないキャリア決済がないか、携帯電話会社に確かめる

初期化するとSMSが消えるので、携帯電話会社やフリマアプリなどから登録や変更の知らせが届いていないかは、初期化の前に確かめておきます。IPAは、電話番号を変えても対処にはならず、初期化すれば買い替えなくてよいとしています。

国民生活センターには、不正なアプリをインストールしたスマホから大量のSMSが勝手に送られ、身に覚えのない通信料を請求されたという相談も寄せられています(1万円以上を請求された例もあります)。

次に届いたときのためにしておくこと

国民生活センターは、偽のSMSにそなえて次のような対策をすすめています。

  • 携帯電話会社の迷惑SMS対策サービスやセキュリティソフトを使う
  • IDやパスワードを使い回さない
  • キャリア決済の限度額を必要最小限にするか、使わない設定にする

Androidでは、Google Playなどの公式ストア以外からインストールするアプリを「提供元不明のアプリ」といいます。IPAは、提供元不明のアプリをインストールするときは細心の注意が必要だとしています。

会社やお店から「個人情報の漏えいのお知らせ」が届いたあとは、漏れた名前やメールアドレスを使った偽のメールやSMSが届くことがあります。漏れた情報ごとの対処は、個人情報の漏えいのお知らせが届いたらやることで確かめられます。

偽のサイトを開こうとしたときに警告を出してくれるセキュリティソフトを入れておく方法もあります。2年目からの更新料や守れる台数の違いは、セキュリティソフトの比較(ノートン・ESET・ZERO・ウイルスバスター)で確かめられます。

公式サイト:ノートン 360、PCもMacもスマホもこれ一本!/巧妙な詐欺も、ESETなら見抜く 軽くて強い、家族を守るセキュリティ

困ったときの相談先

よくある質問

Q.知っている人の番号から偽のSMSが届きました

A. 送り主も、不正なアプリをインストールしてしまった被害者かもしれません。IPAは、偽のSMSを送ってきたのは攻撃者とは限らず、不正なアプリをインストールした人のスマホから送られている可能性もあるとしています。リンクは押さずに削除します。

Q.アプリをダウンロードしたけれど、インストールはしていません

A. IPAは、ダウンロードしただけでインストールしていなければ被害は起きないとしています。念のため、ダウンロードフォルダなどに残ったファイルを削除します。インストールしたかどうかわからないときは、SMSの大量送信やキャリア決済の不正利用がないか、携帯電話会社に確かめます。

Q.ギフトカードの番号を入れてしまいました

A. IPAは、ギフトカードの番号を入れると、その金額が相手に渡ってしまい、知らない相手にお金を送ったのと同じことになるとしています。被害にあったときは、警察庁 サイバー事案に関する相談窓口から相談先を探します。

出典

確かめた日:2026年11月4日(日本時間)

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この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

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