はじめに
LinuxのLPIC-1(LPIC Level1)を取るには、101試験と102試験の2つに合格する必要があります。私は101に合格したあと、1週間の勉強で102にも合格しました。
この記事では、LPIC-1の試験の概要・受験料・有効期限と更新方法をまとめたうえで、101と102それぞれの合格体験記をまとめて紹介します。
受験時の私のスペック
職種:サーバーエンジニア
社会人歴:10年ぐらい
保有資格:基本情報技術者試験、AWSクラウドプラクティショナー、AWSソリューションアーキテクト – アソシエイト
Linuxは趣味で使ったり、仕事の効率化のためにWSL2でUbuntuを使ったり、仮想マシンでArch Linuxを触ったりするくらいの知識でした。
LPIC-1とは
LPIC-1は、LPI(Linux Professional Institute)が運営するLinux技術者の認定資格です。現在のバージョンは5.0で、101-500試験と102-500試験の両方に合格すると認定されます。受験の前提となる資格はありません。
101ではLinuxの基本操作やコマンド、ファイルシステムなど、102ではネットワークやセキュリティ、システム管理などが出題されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | 5.0(101-500/102-500) |
| 問題数・時間 | 各試験60問・90分 |
| 出題形式 | 多肢選択問題と穴埋め問題 |
| 受験料 | 各15,000円(税抜、税込16,500円)/2試験で30,000円(税抜) |
| 受験方法 | ピアソンVUEのテストセンター、またはOnVUEのオンライン受験(日本語可) |
| 有効期限 | 5年 |
受験料は2024年10月に改定がありましたが、LPIC-1は据え置きです。安くはない金額なので、一発合格を狙いたいところです。
なお、合格点は公式の案内を確認できなかったため、この記事では書いていません。受験前にLPIの公式ページで最新情報を確認してください。
有効期限と更新方法
LPIC-1は取得から5年間有効です。更新する方法は次の3つです。
| 更新方法 | 内容 |
|---|---|
| LPI会員になる | 会員としてPDU(継続学習のポイント)を年間20ためる |
| 上位の認定を取る | LPIC-2などを取得する(有効なLPIC-1を持っていることが前提) |
| 再受験する | 現行バージョンの試験を受け直す |
LPIC-1を取るメリット
一般的には、次のようなメリットがあると言われています。
- サーバーはLinuxが多いので、Linux関連のプロジェクトで活躍しやすくなる
- Linux関連の仕事に応募するときのアピールになる
- Linuxの知識を証明できるので、キャリアアップにつながる
私の場合は、LPIC Level1として履歴書に書けるようになったのが一番うれしかったです。
101の合格体験記

正直、当日まで不安でしたが、意外といい点が取れました。
101の勉強方法
3月ごろから勉強を始めたので、期間としては1か月半ほどありました。途中で勉強できない時期もあったので、実際に勉強したのは3週間くらいです。
| 教材 | 使い方 |
|---|---|
| 茶本 | まず流し読みして、どんなコマンドがあるかをざっくりつかむ |
| Ping-t | 問題を解きながら、コマンドのオプションを覚える |
| スピードマスター | Ping-tに飽きたら気分転換に解く |
コマンドのオプションを覚えるときは、ChatGPTに「このオプションは何の英単語の略か」を教えてもらうと覚えやすかったです。ネットで探しても意外と見つからないことがあるので、正確さはともかく、覚えるきっかけとしてはおすすめです。
スピードマスターだけでも受かりそうな気はしますが、同じ問題集を3周もすると答えを覚えてしまいます。記憶を少しでもリセットするために、いろいろな問題集を解くのがいいと思いました。
101の試験当日
当日は早めに出て、マクドナルドでコーヒーを飲みながら、スマホで1問でも多く問題を見ていました。
試験会場には30分前に着き、受付をしてから身分証以外の荷物をすべてロッカーに入れ、案内されたパソコンで受験しました。2問ほど、問題に対して正しい答えが見当たらないものがありました。おそらく日本語訳がおかしかったのだと思います。英語の原文もあまり読めないので雰囲気で解きました。
久しぶりの試験で緊張しましたが、解き終わるとすぐに点数が表示されます。無事に合格していてほっとしました。
102の合格体験記
101に合格してから必死に1週間勉強して、102にも合格しました。ネットワークには自信があったのに、その分野の正答率が低くて少しショックでした…

101と102の両方に合格すると認定証がもらえます。最近賞状をもらうことなんてなかったので、少しうれしかったです。

102の出題形式と印象に残った問題
問題は次の3パターンでした。
- 4つの選択肢から1つを選ぶ問題
- 4つ以上の選択肢から2つ以上を選ぶ問題
- 答えを入力する問題
101と比べると、答えを入力する問題が少し増えた気がします。印象に残っているのは、コマンドを答える問題、ネットワークで使えるアドレスの数を答える問題、設定ファイルのパスを答える問題です。
コマンドとアドレス数の数え方は、一通り覚えておけば問題なく解けると思います。設定ファイルのパスはたいてい「/etc/***.conf」ですが、一部に例外があります。「基本は/etcの下のconfファイル」と覚えておいて、例外だけ別に覚えるのがおすすめです。
102の1週間の勉強スケジュール
| 日 | やったこと |
|---|---|
| 1日目 | 茶本を模擬問題以外ざっと読む |
| 2〜3日目 | Ping-tの問題をいったん全部解く |
| 4日目 | 休憩して頭をリフレッシュ |
| 5日目 | Ping-tの模擬問題で90%台が出るまで解く |
| 6日目 | スピードマスターを模擬問題も含めて全部。余った時間で茶本の模擬問題 |
1周目はなんとなく解いて、2周目になるとある程度覚えてきます。3周くらいすれば十分だと思います。記憶力によって差は出ますが、問題を解くのが一番覚えやすいので頑張りましょう。私は1週間で受けましたが、2週間くらいかけてもいいかもしれません。
試験当日の注意点
電車で試験会場に行く場合は、少し早めに着くようにしましょう。特に土日は休日ダイヤで、平日と電車の時間が違うので焦ります。というか、私は焦りました。
早く着いたら、近くの喫茶店などでコーヒーを飲みながら、自信のないところを見直しましょう。コーヒーを飲むとトイレが近くなるので、会場に入る前にトイレは済ませておきましょう。
試験時間は90分で問題は60問なので、1問1分かけても30分余ります。私は102のときに1時間くらい余ったので、時間には余裕のある試験だと思います。
なお、今はOnVUEで自宅などからオンライン受験もできます。会場まで行くのが大変な人は検討してみてください。
まとめ
LPIC-1は、101と102の2つの試験(各60問・90分、各15,000円税抜)に合格すると取れる資格で、有効期限は5年です。実務でLinuxをあまり使わない私にとっても、いい勉強になりました。
問題集を何周も解けば、短い期間でも十分に合格を狙えます。これから受ける人、頑張ってください!

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