GMOの不正アクセス2件(infoQ・お名前.comのデスクトップクラウド)|対象者が今やること

infoQとお名前.com デスクトップクラウドの不正アクセスで、会員・利用者が今やること。GMOリサーチ&AIとGMOインターネットの件。メールやSMSに書かれたリンクは使わず、公式サイトから操作する。infoQの会員は、infoQと同じか似たパスワードを使っているほかのサービスのパスワードを変更する。GMOリサーチ&AIやinfoQを名乗る不審なメール、SMS、電話に注意する。お名前.com デスクトップクラウドの利用者は、FX取引に使っていない、別の安全な端末(スマートフォンや別のPCなど)で、取引口座のパスワードを変更する。ログイン中の全セッションを切断し、取引口座の取引履歴と残高を確認する。デスクトップクラウドにつないでいた端末は、ウイルス対策ソフトでフルスキャンする。infoQ会員とデスクトップクラウド利用者へ

infoQの会員は、infoQと同じか似たパスワードを使っているほかのサービスのパスワードを変更してください。お名前.com デスクトップクラウドの利用者は、FX取引に使っていない、別の安全な端末(スマートフォンや別のPCなど)から、取引口座のパスワード変更とセッションの切断をしたうえで、取引履歴と残高を確認してください。

アンケートサイト「infoQ」(GMOリサーチ&AI)と、FX自動売買向けのサービス「お名前.com デスクトップクラウド」(GMOインターネット)で、10月に不正アクセスが公表されました。この記事の情報は、10月27日15時55分時点の各社のお知らせにもとづきます。

目次

2件の概要

infoQ(GMOリサーチ&AI)

項目 内容
確認した日 10月3日
サービス 10月3日から停止
規模 外部に持ち出された個人情報は89万4,082件
主な情報 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、暗号化されたパスワードなど
お金の被害 ポイント611件が、本人の意思によらずAmazonギフトコードに交換された(計286万9,500円分)。全額を補填
最新のお知らせ 第2報(10月14日)

お名前.com デスクトップクラウド(GMOインターネット)

項目 内容
確認した日 10月20日(不正なプログラムが置かれていた)
サービス 10月21日4時から全プランのサーバーを順次停止
規模 影響の可能性があるサーバー2万6,739件。利用者の情報の持ち出しも確認
主な情報 サーバー内に保存していた情報(取引ツールに保存した取引口座のログイン情報などを含む)
お金の被害 取引口座で身に覚えのない取引の報告あり。不正取引による損失を補償
最新のお知らせ 第11報(10月27日14時55分)

10月27日15時55分時点の情報です。

infoQの会員が今やること

外部に持ち出された個人情報は89万4,082件です。10月5日の第1報の時点で全会員にメールが送られたため、メールを受け取った人の中には対象外の人も含まれます。

  • infoQと同じか似たパスワードをほかのサービスで使っている場合は、そのサービスのパスワードを変更し、身に覚えのないログインがないか確認してください。infoQのパスワードは暗号化して保存されていましたが、持ち出された項目に含まれています。
  • GMOリサーチ&AIやinfoQを名乗る不審なメール、SMS、電話に注意してください。氏名、住所、電話番号、メールアドレスも持ち出されています。
  • 身に覚えのないポイント交換に気づいた場合は、infoQサポートセンターに連絡してください。連絡先は第2報の「本件に関するお問い合わせ先」で確認してください。

infoQのパスワードは、10月7日に全会員分が無効になっています。サービスを再開するときに、あらためて手続きの案内があります。

ポイントの補填と、そのほかの点

  • 不正に交換されたポイント(611件・計286万9,500円)は、GMOリサーチ&AIが全額を補填します。サービスの再開時に対象のアカウントへ付与し、付与が終わった人には個別にメールで知らせるとしています。
  • クレジットカード情報とマイナンバーは、もともと保有していないため含まれていません。
  • 第三者が、サイトで使っていたソフトウェアの脆弱性を悪用して侵入したことが確認されています。調査は、セキュリティ専門会社の協力を得て続いています。
  • infoQは10月3日から止まっています。GMOリサーチ&AIは、再発防止策を講じて安全を確認したうえで再開するとしています。
  • 退会を申し出た会員は、順次、退会の手続きが進められています。

デスクトップクラウドの利用者が今やること

対象は「お名前.com デスクトップクラウド」の全プランです。GMOインターネットは10月24日の第4報で、サービスの環境への不正アクセスと、利用者の情報が外部に持ち出されたことを確認したとしています。取引口座で身に覚えのない取引があったという報告も受けています。

取引口座とアカウントを守る

次の操作は、FX取引に使っていない、別の安全な端末(スマートフォンや別のPCなど)で、証券会社やFX会社などの公式サイトから行ってください。メールやSMSに書かれたリンクは使わないでください。

  • 取引口座と取引ツール(MT4/MT5など)のパスワードを変更してください。
  • ログイン中の全セッションを切断してください。証券会社やFX会社などの仕様によっては、パスワードを変えたあとも一定期間それまでの接続が残り、第三者が取引を続けられる場合があります。マイページなどで切断するか、事業者の窓口に全セッションの切断を頼んでください。パスワードを変更済みの場合も必要です。
  • 取引口座の取引履歴と残高を確認してください。身に覚えのない取引がある場合は、まず取引先の事業者に連絡してください。
  • 取引先が二段階認証(多要素認証)を用意している場合は、設定してください。
  • サーバー内に保存していたIDとパスワード、ブラウザーに保存していたIDとパスワード、同じパスワードを使っているほかのサービス(メールやGoogleなど)のパスワードも変更してください。
  • 心当たりのない連携アプリ、転送設定、拡張機能、登録端末は削除してください。点検が終わるまでは、ブラウザーの同期をオンにしないでください。

自分の端末を守る

  • デスクトップクラウドに接続していた端末(PCやスマートフォンなど)を、ウイルス対策ソフトでフルスキャンしてください。クイックスキャンではなく、フルスキャンです。
  • 必要な写真や文書などを、ネットワークから切り離した状態で外付けハードディスクなどにバックアップしてください。バックアップしたファイルの扱いにも注意してください。
  • 第10報(10月27日13時55分時点)では、バックアップを取ったあと、ネットワークを切断して電源を落とし、PCにつながっているコードを抜くよう求めています。

GMOインターネットは、利用者から預かった端末を解析しています。10月27日11時59分時点で、解析を終えた端末からはマルウェア(ランサムウェアを含む)は見つかっていません。ただし、すべての端末の安全を確認したものではないとしています。ランサムウェア攻撃は、10月27日13時55分時点で確認されていません。

ランサムウェアの被害にあった場合は、問い合わせ窓口に申し出てください。GMOインターネットが被害を確認したうえで、同じくらいの性能の新しいPCを提供するとしています。

偽の連絡と、公開されたとされる情報に注意

  • GMOインターネットが、パスワードや認証コードを尋ねることはありません。「被害金を取り戻す」などと費用を求める連絡には応じないでください。
  • メールやSMSに書かれたリンクやファイルは開かず、GMOインターネットグループの「重要なお知らせ」のページで内容を確認してください。
  • 不正アクセスをした第三者を名乗るメールやメッセージが届いても、URLやファイルを開かず、返信もしないでください。
  • 第10報と第11報では、攻撃者とみられる者が公開した、情報と称するものにアクセスしたり、拡散したりしないよう求めています。アクセスした人の情報は攻撃者に取得されるとしていて、すでにアクセスした人には端末のフルスキャンを求めています。

お見舞金・補償・代替サービス

  • 今サービスを使っている全員に、被害の有無にかかわらず、お見舞金として一律5,000円が支払われます。連絡方法、手続き、支払いの時期は、10月30日23時59分までに登録メールアドレスに届く予定です。
  • 公開された情報に自分の情報が含まれているとGMOインターネットが確認した人には、個別に連絡があります。この人たちへのお見舞金は、5,000円とは別に検討が始まっています。
  • 不正アクセスが原因の不正取引だとGMOインターネットが認めた取引で、実際に出た損失(取引の差損や手数料など)が補償されます。市場の変動による損失や、得られたはずの利益は対象外です。申請の方法、必要な書類、受付期間、支払いの時期は、11月6日までに公式サイトと登録メールアドレスで案内されます。
  • 不正取引の被害がある場合は、取引所などにも事情を説明し、取引の取り消しや返金を相談してください。取引所などから返金があった場合は、その分を差し引いた残りが補償されます。
  • 補償の手続きでは、本人確認書類や、取引履歴を見るための閲覧専用パスワード(MT4/MT5など)の提示を求められることがあり、手順は別に案内されます。それ以外のパスワードや暗証番号を尋ねられることはありません。
  • GMOインターネットは、不正アクセスを受けた今のシステム基盤をそのまま再開することはしないとしています。引き続きWindowsのデスクトップ環境を使いたい人には、別のクラウド基盤で動く代替サービスへの乗り換えが案内されます。乗り換え後の6か月間は無償で、本人の同意なしに移ることはありません。提供開始の時期、申し込みの方法、乗り換えない人の契約と料金の扱いは、10月30日23時59分までにメールで届く予定です。

問い合わせ先

デスクトップクラウドの問い合わせは、お名前.comの「お問い合わせ」のページから行えます。受付時間などは、最新のお知らせの末尾にある「本件に関するご相談窓口」で確認してください。新しい事実や対策がわかった場合は、利用者へのメールと「重要なお知らせ」のページで知らせるとしています。

参考リンク

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この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

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