OpenAIは2026年9月29日、常に動き続けるAIエージェント「dots(ドッツ)」を発表しました。ChatGPTの中で使える、自分専用のエージェントです。この記事では、dotsで何ができるのか、誰が使えるのか、安全面はどうなっているのかを、公式情報をもとにわかりやすくまとめます(2026年10月14日時点)。
OpenAIのdotsとは?
OpenAIの公式発表「Introducing dots」によると、dotsは「GPT-6 Astra」を使った常時稼働型のエージェントです。それぞれのdotが自分専用のクラウド上のコンピューターを持ち、フィードバックから学びながら、24時間あなたの目標に向けて作業します。プラグインを通じて4,000以上のアプリと連携できるとされています。
最初は「メインのdot」を1つ作り、名前を付けて自分好みにしていきます。TechCrunchによると、発表はOpenAIのDevDayで行われました。
dotの作り方は、OpenAIヘルプセンターの「Getting started with your dot」で次のように説明されています。
- ChatGPTのデスクトップアプリ(Windows版もあります)か、パソコンのブラウザでChatGPTを開きます。
- 画面の案内(オンボーディング)に沿ってdotを作ります。このとき名前を付けられます。最初のハンドルは「@yourname-dot」で、名前を付けると「@yourname-agentname」に変わります。
- 作成後は、モバイルでの利用が可能になっていれば、ChatGPTのモバイルアプリからも話しかけられます。
名前やアバターは、あとからプロフィールの鉛筆アイコンで変更できます。
dotsでできること
自分のクラウドPCで作業する
dotは自分のクラウドコンピューター、自分のブラウザ、接続したアプリを使って作業します。dotのコンピューターはいつでも開いて作業内容を確認できます。許可すれば、自分のノートパソコンに接続して使わせることもできます。複数のプロジェクトを並行して進めることもできます。
ChatGPT・Slack・Teamsから話しかけられる
ChatGPTのデスクトップ・Web・モバイルからメッセージや音声通話でやり取りできるほか、SlackやTeamsからも話しかけられます(テキストメッセージは近日対応予定)。どこから話しかけても、dotは同じ文脈を引き継ぎます。
使い方の例
公式発表では、次のような例が紹介されています。
- 開発者:顧客の要望を見て小さな改善やバグ修正を作り、テストしてプルリクエストとして持ってくる
- 研究者:新しいデータが届いたら分析をやり直し、論文の図を更新する
- コンテンツ制作者:インタビューの文字起こしから切り抜き箇所や番組メモ、SNS投稿案を用意する
また、使っていないあいだもdotは接続済みのアプリを読み取り専用で調べ、役に立てることを探します。OpenAIはこれを「proactive research(先回りのリサーチ)」と呼んでいます。この間はメッセージの送信やアプリ内容の変更はできない仕組みです。
安全面:承認とルール
dotは、どの操作を自分で進め、どの操作で承認を求めるかについて、最初から決まったルールを持っています。「Custom Rules」を使えば、特定の操作を許可したり、承認を必須にしたり、禁止したりできます(例:「メールは送らないで」)。ただし、組み込みの安全要件はCustom Rulesで外せません(ヘルプセンターのFAQ)。
アカウントに影響する操作や情報の共有は「auto-review」で確認され、パスワード変更のような重要な操作は、必ず本人が引き継いで行います。進み具合はActivity Viewで確認できます。保存したパスワードは、モデルに見せずにログインに使えるとされています。

誰が使える?料金は?
公式発表によると、dotsはChatGPTのProとBusiness Premiumのユーザー(対象地域)から順次提供されています。Enterprise(EduとHealthcareを含む)は、ワークスペース管理者が有効にするとベータ版を試せます。Enterpriseでは初期設定でオフです(ヘルプセンター)。
最初のdotは、ProまたはBusiness Premiumのプランに追加料金なしで含まれます。より大きな作業には利用枠があり、提供開始から1か月は上限が拡大されています。dotとの会話はChatGPTの利用上限にはカウントされませんが、dotにCodexやChatGPT Workのタスクを頼んだ場合は通常どおりカウントされます。今後はdotを追加したり、速度や作業量を増やしたりできるようになる予定ですが、その料金はまだ公表されていません。
始め方
ChatGPTのデスクトップアプリかパソコンのブラウザで最初のdotを作り、アプリを接続して、dotに自己紹介してもらいます。最初の設定が終われば、ChatGPTのモバイルアプリからもメッセージを送れるようになります。
企業向けの「specialist dots」
組織の中で決まった役割を担う「specialist dots」のプレビューも発表されました。会社が各dotに専用のIDや権限を用意し、必要なシステムへのアクセスを与える仕組みです。まずは企業との限定的なパイロットから始まり、MicrosoftのAgent 365との連携も進められています。
まとめ
dotsは、ChatGPTの中で24時間動き、使うほどあなたのやり方を覚えていくOpenAIのエージェントです。現時点では有料プラン(Pro・Business Premium、Enterpriseはベータ)が対象ですが、OpenAIは今後さらに多くのユーザーに広げる予定としています。dotsも間違えることがあるので、大事な作業の結果は必ず自分で確認しましょう。詳しくは公式発表をご覧ください。

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