Android TVボックス130万台超にメーカーが不正ソフトを組み込み Googleが取引停止、手元の端末の確かめ方

Android TVボックスに仕込まれた不正ソフトの問題と端末の確かめ方。

※本記事にはプロモーションが含まれます。

テレビにつないで動画を見るAndroid TVのセットトップボックスに、メーカーが不正ソフトを組み込んで売っていたとGoogleが発表しました。130万台を超える端末が、持ち主の知らないうちに広告詐欺や、他人の通信を中継する仕組みに使われていました。手元の端末がGoogleの認定を受けているかは、Google Playストアの設定で確かめられます。

2026年11月3日8時56分(日本時間)時点で、Googleが11月2日(米国時間。日本時間では11月3日朝)に出したブログの報告をもとにしています。

目次

結論:Android TVボックスの不正ソフトの要点

項目 内容
何が起きたか Android TVのセットトップボックスに、出荷前から不正ソフト「XCPE」が組み込まれていた
組み込んだのは 端末を作っていた中国のVideostrong Technology(Googleの判断)
台数 130万台超
何に使われたか 広告詐欺、他人の通信を中継する仕組みへの参加、別の不正ソフトの追加
Googleの対応 指令を出すサーバーを法的措置で止め、Videostrongとの取引を止めた
確かめること Google Playストアの[設定]→[デバイス情報]で、Play プロテクト認定済みかを見る

何が起きたか:メーカーが出荷前に不正ソフトを組み込んでいた

Googleによると、Videostrongは何年にもわたり、多くの機種やブランドの端末に不正ソフトを組み込んでいました。端末を買った人がインターネットにつなぐと、不正ソフトが外から指令を受け取れる状態になります。

Videostrongは、端末を自由に操作できる権利をほかの犯罪者に売り、その犯罪者の不正ソフトを端末に入れていました。端末は次のことに使われていました。

  • 広告を勝手に表示させてお金をだまし取る広告詐欺
  • 持ち主の家のインターネット回線を、他人の通信の中継に使わせる
  • 別の不正ソフトを入れる
  • 画面を写したり、アカウントや端末の情報を抜き取ったりする

感染した端末の多くはAndroid TVのセットトップボックスですが、オンライン診療の機器やカラオケ機器、店頭の電子看板でも見つかっています。

なぜ自分で消せないのか

不正ソフトは、端末の土台になるソフト(ファームウェア)の中に入っています。Googleの説明では、持ち主がアプリとして消しても、端末を再起動すると自動で入り直します。不正ソフトは、Google Play プロテクトによるアプリの確認も止めてしまいます。

Googleの対応:指令元を止め、メーカーとの取引を停止

Googleは、日本の警察庁やセキュリティ会社と協力して調べ、不正ソフトの活動を止めました。Google自身は、次の対応をとりました。

  • 不正ソフトに指令を出していたサーバーやドメインを、法的措置で止めた
  • この不正ソフトを通して入れられていた十数種類の不正ソフトの指令元も止めた
  • Videostrongとの取引を止め、今後GoogleのアプリをのせたAndroid端末を作れないようにした
  • Android TV端末の認定の審査を見直した

Googleは、ほかの経路で広がっていた不正ソフトの指令元も止めたことで、少なくとも1000万台の別の感染端末へのアクセスも断てたと見ています。

指令元は止まりましたが、端末の中の不正ソフトが消えたわけではありません。

手元の端末がGoogleの認定を受けているか確かめる

Googleの認定(Play プロテクト認定)を受けた端末は、Androidの互換性テストに合格し、Googleのアプリが正式に入っています。認定がない端末は安全でない可能性がある、とGoogleは案内しています。

  1. Google Playストアのアプリを開く
  2. 右上のプロフィールのアイコンを選ぶ
  3. [設定]を選ぶ
  4. [デバイス情報]を選び、Play プロテクト認定済みかを見る

「このデバイスは認定されていません」と出たら、Googleの認定済みデバイスのリストに機種があるかを確かめます。リストにない端末は、認定を受けていません。

認定のない端末を使っているときは

不正ソフトは、アプリとして消しても再起動で入り直します。認定のない端末や、作ったメーカーがわからない端末は、インターネットにつながないようにし、使うのをやめるのが確かです。

これから買うときは、Googleは、信頼できるメーカーの端末を選ぶよう呼びかけています。Android TVの公式サイトに、Googleと組んでいるメーカーの一覧があります。

家のほかの端末も守る

Googleは、「使っていない回線を貸すとお金がもらえる」とうたうアプリにも注意するよう呼びかけています。こうしたアプリは、他人の通信を中継する仕組みを広げる入り口になり、家のネットワークの弱点にもなります。スマホでは、信頼できるアプリストアだけを使い、Google Play プロテクトをオンにしておきます。

パソコンやスマホには、怪しいサイトや不正なアプリに気づいて止めてくれるセキュリティソフトを入れておく方法もあります。セキュリティソフトは、TVボックスに組み込まれた不正ソフトを消すものではありません。2年目からの更新料や守れる台数の違いは、セキュリティソフトの比較(ノートン・ESET・ZERO・ウイルスバスター)で確かめられます。

公式サイト:ノートン 360、PCもMacもスマホもこれ一本!/巧妙な詐欺も、ESETなら見抜く 軽くて強い、家族を守るセキュリティ

出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社内エンジニアとして、SREとセキュリティの仕事をしています。サーバーの構築や運用、クラウド環境の設計にも関わってきました。趣味はゲームと漫画・アニメ。

コメント

コメントする

目次